家族計画

  • 春花シナリオ終了。
    • 感動的なシナリオではあった。ただ、ちょっと盛り込みすぎではなかったかと。確かに母親との再会、食事への招待、そして抗争が発生し強制送還という流れは必然かもしれないが、重いイベントが続いて一度に全部受け止めるのは正直きつい。主人公ならずとも泣きたくなる。
    • シナリオの重厚さでいえばメインキャラ扱いなのだろうが、他のキャラのシナリオのほうがテーマが絞られている分、素直に受け入れることが出来るような。まだ末莉シナリオを終えていないので断言する根拠はないのだが。
  • 続けて末莉シナリオ終了。
    • 確かに他のシナリオよりキャラに破壊力ありますな。七生報告・忠君愛国・滅私奉公と来られた日には、そりゃあもう理性も吹き飛びます。
    • エピローグは長いけれどもええなあ。つうか長女が。
  • で全員のシナリオを終えたわけだが、いずれもエピローグがしっかりしていて、そこに作品のコンセプトを感じる。コンセプトは家族。タイトルからして家族計画なんだから当然なんだが、いびつな家族の形を最初に用意して、そこから無くしたものへの渇望──理想の家族──を求めていくさまをゲームの中核に据えている。最後に出来上がるのは、やはり普通ではない、それでいて当人たちが納得できる「家族」。
  • 結論として理想の家族なんてない、と突き放しながらも、それを求め、その過程で得られるものは決して無駄ではないと表現したかったんではないだろうか、そう思うのである。