電話

ほぼ一年ぶりに大学時代からの友人から電話がある。どこか遊びにいきたいなあ、という話だったのだけれど、こちらの都合でしばらく留守にできないので、電話口で近況報告などをする。
遊びに行くことそのものが目的ではなくて色々と話があるのだろうなあと思うので、こちらが落ち着いたら連絡するという結論で話を終えた。
にしても、ここ1週間はよく人と会ったり電話で話したりしたなあ。たぶん一年分くらいは喋った気がする。


休職中でひきこもりで今後の展望も決して明るくは無いし明るくなる要素もない。人生として絶望の淵にいてこれからその底を覗くであろう状況なのだが、けれども人生捨てたものじゃないな、と思った。問題は皆無ではないにせよ親兄弟はいるし、電話をくれる旧友もいる。魔窟と化している部屋まで遊びにきてくれる友人がいる。
仕事があって健康で家庭を持っている同世代を「普通」とすれば今の自分はそれ以下だが、不幸ではない。ここのところ色々あって、そう思えるようになった。