School Days

こういう作品好きです。
メインキャラの西園寺世界桂言葉の二人がともに主人公を好きになって、主人公はそんな状況に流されてというありがちな前提ではあるのですが、そこから展開される物語は本物。
どういう展開になっても「登場人物全員がひとしく幸福になる結末はない」というある意味救いのない、突き放した作りが好きです。まあ実際世の中そんなものだし。
キャラ的に好きなのは言葉さんです。強気モードというか本気モードになった言葉さんとかの台詞は楽しいです。このモードになってからの展開は面白くてわくわくします。

まあ欠点がないわけではなくて、立ち絵というか遠景からのキャラ全身像とかを歩かせるアニメはいまひとつな印象がありますし、シナリオも展開がつながっていなくて整合性がとれていない場合があったり、あとは結構な頻度で止まるので(スペック不足なのかな)盛り上がっているところでコケられるとやる気が失せたり。
全体部分では、いわゆる普通のゲームにある達成率という概念がなくて、どれだけの物語の分岐があるうちのどこまでを見たのかが分からないという欠点が大きいです。まあヌルいといわれればそれまでなのですが、時間が限られている人間にはあったほうが楽。
達成率とかは攻略本つうかガイドブックとか参照すればいいので。


統括的には、好みのタイプのストーリーをアニメで提供してくれた、というので私的には及第点の作品です。
満足。