八月十五日の空

著者は秦郁彦。1978年出版で、95年に文庫化されているが、品薄のようである。少なくとも近所の本屋にはない。
副題が「日本空軍の最後」となっているように、八月はじめ、終戦近しというのが噂されるようになってから、終戦の日、そして終戦後の混乱を航空隊を中心に描写している。特に宇垣特攻については頁を割いている。資料的価値が高いが、読み物としてもよく出来ており、興味深い。八月十五日以降に発生した日米の戦闘なども載っており、いままで知らなかった発見があった。