丸山静雄『インパール作戦従軍記』

「資料ばっかり読むのもつまらんから、エンタメ作品を」と思って図書館を物色して見つけた一品。
感想。実につまらん。
従軍記者がある部隊に同行して、その兵隊の日常を事細やかに描写しているのだが、それだけ。資料的価値もないし、文章としても面白くない。著者の自己満足で、自分らがWeb上で垂れ流してる「その日その時」の気持ちと大して変わらない。
ついでに戦中戦後と朝日新聞記者として活動しているので、朝日臭がプンプンする。経歴を見ると中国軍の捕虜となって思想教育された形跡はないが、戦後の朝日新聞でン十年も勤務していれば思想も伝染するだろう。
先に坂井三郎の対談集を読んでいたので、余計にこの著者の情けないところが強調されて見える。
まあ、これが当時の進歩人の正体だったんだろう。