夕食の一品

ガヤ(エゾメバル)を見かけたので買ってきた。
どういう料理にするといいか魚屋さんに尋ねたところ、
「煮付けと、あと……煮付け」
と言われたので煮付け以外の調理法で食べようと決意する。
とはいえ知らない魚をいきなり刺身で食べる気にもならず、唐揚げを考えてみた。
そうなると三枚におろして一口大にするのが良さそうに思ったので作業開始。

鱗が立派なので、これを取るのにひと苦労。
次にヒレも邪魔なので切り落とそうとするが頑丈で難渋する。
三枚におろす過程で太い骨に何度も邪魔されて泣きそうになる。

そうして作業を終えると身の部分が案外と少ない。勿体無いので頭とかワタとかをアラ汁に転用することにした。

揚げた部分もそれなりに美味ではあるが味はタラに劣る。つうか安っぽいタラ。
で、アラ汁のほうは煮ると身ばなれがよいことが分かり、煮付けがいいというのは煮付け以外では手間に見合った味は得られないという先人の知恵なのだなぁとしみじみ思った次第。